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鹿を追う者は山を見ず  [心理]

「しかをおうものはやまをみず 」
意味:目先の利益を追っている者は、それ以外のことが見えなくなり道理を忘れてしまうことのたとえ。一つのことに夢中になって、他のことに余裕がなくなること。
http://kotowaza-allguide.com/si/shikawooumonowa.html


今自動車部品大手タカタ製の欠陥エアバッグ問題で、ホンダ、富士重工業、マツダ、三菱自動車等、日本の自動車メーカー各社が、エアバッグの主要部品にタカタ製を採用しないことを明かしたり、採用しない方向で検討する動きが相次いでいます。

そんな中、ちょっと”やるなぁ”と思ったのが、トヨタ自動車のコメント。
 豊田社長は、エアバッグの不具合を巡る問題で、タカタがアメリカ運輸省から制裁金を科されたことに関連して、「最も大切なことはお客の安全安心を優先することだ。一刻も早い原因究明に向けて徹底的な調査が継続される必要がある」と述べました。

 そのうえで、今後発売する新型車では、エアバッグの主要部品に問題となったタイプのタカタ製を採用しない方針を明らかにしました。

 一方で豊田社長は、「タカタ製であっても、ほかのタイプの主要部品については、安全性が確認できれば、是々非々で考えていく」と述べました。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20151106/k10010296731000.html

これ。問題となった製品は使わないけど、他の安全が確認できたタカタ製品は使うよ。ってことでしょ。
戦略的には、すごくうまいと思うわけです。


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他の自動車メーカーがタカタから離れるなか、トヨタはつながる道も選んだ。トヨタの真意はわからないけど、タカタにとっての240億円という制裁金は致命的。エアバッグメーカーは世界で数社しかないらしいので、ここでタカタに貸しを作っておく意味は大きい。経営危機から倒産の可能性もあるからね。
今後、事故原因がはっきりして、ブランド力が復活したときに、断然有利ですから。ホンダ&タカタの蜜月関係から、トヨタ&タカタの蜜月関係に変わってるかも。心理学でいう「好意の返報性」に近いのかな。世代交代もあるだろうし。
もっとも数年単位のスパンになるかもしれないから、トヨタみたいに資金が潤沢にないと無理な話なんだけど。

タカタ主要トップ5顧客
タカタ主要トップ5顧客.jpg
出典:タカタ株式会社 2015年3月期 決算説明会資料

ホンダにしてみたら、タカタの最大顧客(タカタに1.2%出資もしている)なのに、提供された資料に「虚偽報告」があったとすれば、それはないやろってことで、”激おこぷんぷん丸”やむなしだけどね。
 ホンダは4日発表した報道資料で、タカタを強く批判した。提供を受けたエアバッグ起動装置(インフレーター)の試験データを調べたところ「原因究明を特定の方向に誘導しようとするデータ操作」(ホンダ幹部)が見つかったといい、ホンダはそれを「タカタによる虚偽報告」と判断した。提供されたのは数百万ページに及ぶ内部資料で、米運輸省も提出を受けていた。ホンダは虚偽報告が見つかるごとに、同省に報告した。ホンダの岩村哲夫副社長はこの日の決算発表の席上で、「(タカタに)第三者による検証を求めた」ことを明らかにした。

 ある幹部は「タカタとの関係を維持したり、救済したりするという発想はもはやない」と突き放す。「虚偽報告」を受け、一気にタカタへの信頼を失ったとみられる。
毎日新聞: http://mainichi.jp/select/news/20151105k0000m020113000c.html



私がタカタで思い浮かぶのは 「フルハーネス」。
フルハーネスっていうのは、レース用のシートベルトみたいなもの。
私が使ってたのは Sabelt の4点式だったけど。(笑)
後ろがバックルになってて切り離せるので、後部座席も有効に使える。↓
ハーネス.jpg

タカタは、ちょうど2000年前後くらいに F1 にフルハーネスを供給し始めてから有名になった記憶があります。それまでは、Sabelt(サベルト)、WILLANS(ウィランズ)、SPARCO (スパルコ) が有名どころで、日本メーカーのフルハーネスなんて見たこともなかったから。
それから徐々にブランド化していったような気がします。
赤:Sabelt、青:WILLANS、緑:TAKATA って感じのイメージ。
緑っていう色が特別だったし、チャイルドシートなんかもカッコいいのが販売されてた気がする。


そういや、タカタが有名になりだした頃と一致して、こんな噂もありますね…
タカタのエアバッグリコール問題だが、今問題となっている車は、2000年から2004年にかけて製造されたものとのことで、はたして下の話が当てはまってくるのかどうかは不明だが、転ばぬ先の杖ということで読まれた方は拡散して頂きたく思う。
(※実際に日本の技術者が欠陥品を作ったのか、またアメリカ得意の日本から金を盗るための捏造か、韓国と民主党の謀略か、現時点ではわからないが)

◆民主党、最低最悪の置き土産を残す?
日本の自動車メーカー、トヨタや日産などに韓国製パーツを採用。
その韓国製パーツが「時限爆弾」となって大事故多発、リコールの嵐。
それが元で日本の自動車企業が全部倒産して、ヒュンダイが世界一に…
というとんでもない計画が進んでいるらしい。
謎の真相: http://asvaghosa.blog.fc2.com/blog-entry-181.html

でもあるならアメリカさんのタカリと日本叩きって線のほうが信憑性高そうだ。アメリカには逆らえない日本。ってとこですかね。



ところでタカタ以外のエアバッグって、どこなんだろうと思って調べてみた。

最大手は本社がスウェーデンにある“AUTOLIV(オートリブ)[世界シェア33%]”。
以下、“タカタ [世界シェア20%]”、“豊田合成”、“トヨタ自動車”、“ダイセル” ということらしい。
ん? 豊田合成、トヨタ自動車?。。。もしかして子会社化とか、吸収合併まで視野に入ってるのか?
やっぱり、やりますね。トヨタさん。


エアバッグの仕組みはどのメーカーもほぼ一緒で、自動車が衝突するとセンサーが反応してエアバックコンピューターECUに、その衝突加速度等のデーターが送られ、瞬時に作動させるか作動させないかの判断を下して、作動させるべき衝突速度衝撃である場合はインフレーターと呼ばれるガス発生装置からSRSエアバックの風船の部分にガスを一気に送り膨らませる事で、SRSエアバックを展開する仕組みである。展開させる装置には、“機械式”と“電気式”の二種類があるが、起爆方法の違いでガスを送り膨らせる事には違いが無い。
部品メーカーはあまり公表していないので他ブランドの起爆剤は不明なのですが、“タカタ”社は、“硝酸アンモニウム”と言う火薬剤をガス発生装置に使用する事にしたようです。そしてその“硝酸アンモニウム”が今回の「エアバック大量リコール」につながってゆくのです。
出典:エアバック大量リコールの始まりと終わりは
https://www.hai-sya.com/column/airbag_recall.html


ともあれ、異常爆発の原因は今も特定されていないので、早く原因を究明してほしいものです。こういう時こそ、その会社の本性が垣間見えると思うので、今後も注視していきたいと思います。


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