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歪められる思考  [心理]

最近、夜間はめっきり涼しくなってきました。
薄着だと涼しいというより寒いぐらいです。寒暖差もあって、風邪も引きやすくなっています。
季節性のインフルエンザも、例年11~12月頃に流行が始まり、1~3月にピークを迎えると云われています。予防についても心がけたいですね。

inful_soft.gif
イラスト:「子供と動物のイラスト屋さん」


さて今日は、研修で講師の方から面白い質問があったので紹介します。

その質問はこれ。


ホームにマスクをした男性が立っています。
その男性に向かって、険しい表情をした男性が走ってきました。
なぜ、その男性は走ってきたのでしょうか?




答えは、後ほど。。。

話は変わりますが、「認知バイアス」というのを知っていますか?


認知バイアスとは、認知心理学や社会心理学の理論であり、ある対象を評価する際に、自分の利害や希望に沿った方向に考えが歪められたり、対象の目立ちやすい特徴に引きずられて、ほかの特徴についての評価が歪められる現象を指します。
http://ronri2.web.fc2.com/shinri.html


アンカリング効果なんかは有名で、こういう値札よく見ますよね。
sale.jpg
引用元:電気屋の広告から学ぶ、お得感のある値札デザイン

こういうのを見て「安い!」と感じることありませんか?元の値段を見せておくことで、今の値段の安さが際立ちます。
最初から100,000円である場合と、元の値段が見えるようにわざと消した100,000円の場合とでは、心理的なお得感がかなり違ってきて、ついつい買ってしまうんです。

このように最初に何らかの数字が提示されることによって、それが判断基準(アンカー)となり、その後の判断を左右することを”アンカリング効果”と言います。絶対的評価ではなく、最初の数字を基準とした相対的評価になってしまうということ。

アンカリング効果のアンカーとは船の錨のこと。錨を降ろした船が繋がれた範囲しか動けないことと、顧客が情報を得ることで判断が基準点に縛られてしまうことを例えています。

つまり直感や先入観、思い込みといったものが論理的な思考を妨げてしまうんです。こういったバイアスに支配されないように気をつけましょうという話です。



では最後に質問の答えあわせ。

答えは、「点が欲しかったから」。
ホームは野球のホームベース、マスクはキャッチャーのマスクです。

冒頭の風邪やインフルエンザの話題、そして電車で通勤途中のマスクをした男性のイラストも、駅のホームや風邪のマスクを連想させるよう、わざと入れてみました。

どうでしたか?

今回私が参加した研修は、論理的思考力を鍛えるための研修でしたが、こういった心理効果は他にもたくさんあります。知っているのと知らないのとでは雲泥の差です。
故意に歪められない、騙されにくい、柔らかい脳を作っていきたいと思う今日この頃です。
ボケ防止にもなるかな[ひらめき]



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